Claude Code を Windows で使う方法|WSL2セットアップ完全ガイド
Claude Code は Windows で使えるのか
Claude Codeは公式にはmacOSとLinuxをサポートしています。Windowsで直接実行することはできませんが、**WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)**を使えばWindows上でも快適にClaude Codeを利用できます。
この記事では、WSL2のセットアップからClaude Codeのインストール、パフォーマンス最適化まで、WindowsユーザーがClaude Codeを使い始めるために必要な手順をすべて解説します。
前提条件
- Windows 10 バージョン2004以降、またはWindows 11
- 管理者権限のあるアカウント
- 仮想化が有効であること(BIOS設定)
- 最低8GB以上のRAM(16GB推奨)
ステップ1: WSL2 のインストール
PowerShellを管理者として開き、以下のコマンドを実行します。
wsl --install
このコマンドで以下が自動的にインストールされます。
- WSL2の機能
- 仮想マシンプラットフォーム
- Ubuntu(デフォルトのLinuxディストリビューション)
インストール後、PCを再起動してください。
再起動後の初期設定
再起動後、Ubuntuが自動的に起動し、ユーザー名とパスワードの設定を求められます。
Enter new UNIX username: your-username
New password: ********
Retype new password: ********
バージョンの確認
wsl --version
WSL2が有効になっていることを確認します。もしWSL1の場合は、以下で変換できます。
wsl --set-version Ubuntu 2
ステップ2: 開発環境の準備
WSL2のUbuntuターミナルで開発に必要なツールをインストールします。
パッケージの更新
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
Node.js のインストール
Claude Codeの実行にはNode.js 18以上が必要です。nvm(Node Version Manager)を使ってインストールしましょう。
# nvmのインストール
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.0/install.sh | bash
# シェルの再読み込み
source ~/.bashrc
# Node.js LTSのインストール
nvm install --lts
# バージョン確認
node --version
npm --version
Git の設定
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your.email@example.com"
ステップ3: Claude Code のインストール
Claude Codeのインストール手順に沿ってインストールします。
# Claude Codeのインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# バージョン確認
claude --version
APIキーの設定
# .bashrcに環境変数を追加
echo 'export ANTHROPIC_API_KEY="sk-ant-your-key-here"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
起動テスト
claude "Hello, Claude Code!"
正常にレスポンスが返ってくれば、セットアップ完了です。
ステップ4: VS Code との連携
WindowsのVS CodeからWSL2内のプロジェクトを開発するのが最も快適な方法です。
WSL拡張機能のインストール
- VS Codeを開く
- 拡張機能から「WSL」を検索してインストール
- 左下の緑色のボタンをクリック → 「Connect to WSL」
ターミナルの設定
VS Code内のターミナルでWSL2のシェルを使用するように設定します。
// settings.json
{
"terminal.integrated.defaultProfile.windows": "Ubuntu (WSL)"
}
VS Codeのターミナルからそのまま claude コマンドが使えます。
パフォーマンス最適化
WSL2でClaude Codeを快適に使うためのパフォーマンス最適化を紹介します。
ファイルシステムの注意点
WSL2で最も重要なパフォーマンスのポイントは、プロジェクトファイルをWSL2のファイルシステム内に置くことです。
# 良い例: WSL2のファイルシステム内
cd ~/projects/my-app
# 悪い例: Windowsのファイルシステムをマウントしたパス
cd /mnt/c/Users/username/projects/my-app
/mnt/c/ 配下のファイルアクセスはWSL2のネイティブファイルシステムに比べて大幅に遅くなります。プロジェクトは必ず ~/ 以下に配置しましょう。
メモリの制限設定
WSL2はデフォルトでホストマシンのメモリの大部分を使用する場合があります。.wslconfig で制限を設定しましょう。
# Windows側: C:\Users\<username>\.wslconfig
[wsl2]
memory=8GB
processors=4
swap=4GB
設定後、PowerShellで以下を実行して反映させます。
wsl --shutdown
DNS解決の問題
WSL2でDNS解決が遅い場合は、以下の設定を行います。
# /etc/wsl.conf
[network]
generateResolvConf = false
# /etc/resolv.conf を手動で設定
sudo rm /etc/resolv.conf
echo "nameserver 8.8.8.8" | sudo tee /etc/resolv.conf
よくあるトラブルと解決策
問題1: WSLがインストールできない
Error: 0x80370102 仮想マシンを起動できませんでした
解決策: BIOSで仮想化(VT-x / AMD-V)を有効にする必要があります。PCを再起動してBIOS設定画面に入り、Virtualization Technologyを有効にしてください。
問題2: Claude Codeが起動しない
Error: command not found: claude
解決策: Node.jsのパスが通っているか確認します。
which node
which npm
npm list -g @anthropic-ai/claude-code
nvmを使っている場合、新しいターミナルを開くたびに nvm use --lts が必要な場合があります。.bashrc に以下を追加しましょう。
# .bashrc に追加
export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh"
問題3: ファイルの権限エラー
EACCES: permission denied
解決策: npmのグローバルインストール先の権限を確認します。
mkdir -p ~/.npm-global
npm config set prefix '~/.npm-global'
echo 'export PATH=~/.npm-global/bin:$PATH' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
問題4: クリップボードが共有されない
WSL2とWindows間でクリップボードを共有するには、以下のコマンドが使えます。
# WSL2からWindowsのクリップボードにコピー
echo "テキスト" | clip.exe
# Windowsのクリップボードから読み取り
powershell.exe Get-Clipboard
問題5: ネットワーク接続の問題
企業のプロキシ環境下では、追加の設定が必要な場合があります。
# プロキシ設定
export HTTP_PROXY="http://proxy.company.com:8080"
export HTTPS_PROXY="http://proxy.company.com:8080"
export NO_PROXY="localhost,127.0.0.1"
Windows Terminal のおすすめ設定
Windows Terminalを使うと、WSL2のターミナル体験が向上します。
{
"profiles": {
"defaults": {
"font": {
"face": "Cascadia Code NF",
"size": 14
},
"colorScheme": "One Half Dark"
}
}
}
Cascadia Code NFフォントをインストールすると、アイコンや記号が正しく表示されます。
macOS/Linux ユーザーとの共同開発
WSL2でClaude Codeを使う場合でも、macOSやLinuxのチームメンバーと同じCLAUDE.mdや設定ファイルを共有できます。以下の点に注意しましょう。
- 改行コードを統一する(
.gitattributesで* text=auto eol=lfを設定) - シェルスクリプトの改行コードをLFにする
- パス区切り文字に注意する(スクリプト内では
/を使用)
# .gitattributes
* text=auto eol=lf
*.bat text eol=crlf
*.ps1 text eol=crlf
まとめ
WSL2を使えば、WindowsでもClaude Codeを快適に利用できます。セットアップのポイントは、プロジェクトファイルをWSL2のネイティブファイルシステムに置くこと、そしてVS CodeのWSL拡張機能と組み合わせることです。
Claude Codeの基本的な使い方はClaude Code 完全ガイドで、インストール手順の詳細はClaude Code インストールガイドで解説していますので、合わせて参考にしてください。